2024.01.22

舟券新情報、プロペラ交換の取捨のポイント

舟券新情報、プロペラ交換の取捨のポイント

 大村で開催されたBBCトーナメントは、関浩哉が優勝しました。このシリーズのスポニチに舟券作戦に役立つ情報が載っていました。スポニチの大村担当の高橋記者のコラムです。内容は、「プロペラ交換をした選手の成績が悪い。選手に取材してみると、交換したプロペラが微妙に厚いのではないか」というものでした。初日にプロペラ交換して新プロペラになったのは、馬場貴也、毒島誠、仲谷颯仁、高橋竜也の4選手でした。
 成績の方は
 馬場貴也 ①⑥③準2決5
 毒島 誠 ⑤④①②⑤③
 仲谷颯仁 ④④⑥⑤④⑥
 高橋竜也 ⑤②⑤④④①

プロペラ重量±1グラムは許容範囲

 成績を見る限り、高橋記者の指摘が合っているように思えます。問題は「プロペラが微妙に厚い」というのが現実にあるのかです。それが事実だとすれば、新プロペラになると、それまでと違う動きになってきます。舟券作戦に関わる問題です。
 プロペラ交換は、ヒビが7ミリ以上になると交換します。事故で形状が大きく変わったときも同じです。交換は無償ですが、選手が落としたり、水中に落として見つからなかった時は、選手が弁償しなければなりません。プロペラの価格は2万円強です。
 ボートレースで使うプロペラは、ヤマト発動機が製造しています。「S1-改型」が製品名です。製造枚数は年間約2500枚です。2枚羽根で、直径187ミリ、ピッチ(1回転で進む距離)215ミリ、重量は373±1グラムです。±1グラムの誤差が許容範囲に入っています。±1グラムですから製品によって最大で2グラムの差が出てきます。「微妙に厚いのでは」という選手の指摘は、あながち間違いではありません。

最終仕上げは人の手で加工

●プロペラができるまで
1 日立マテリアルがアルミニューム青銅の鋳造品を一括して納品。
2 ヤマト発動機でNC旋盤を使って加工。
3 プロペラの先端部を0.7ミリまでパフで加工。

 1、2の過程ではすべて同じ形状です。しかし、3の過程は人の手が入ります。先端部をパフで削るわけですが、この時に微妙な差が生じます。重さだけでなく、削る個所に微妙な差が生じます。ベストな状態かベターな状態かは、「使ってみないと分からない」です。水の抵抗は、空気抵抗の800倍もあります。その中で1分間に6000回転もしているのです。一般船舶だと1分間に約100回転ですから、それこそ未知の領域でレースをしているのです。
 結論から言えば、プロペラ交換をした選手の1走目は様子見した方が良いでしょう。コメントが良ければ2走目から買えば良いし、悪ければ、そのシリーズは「外し」の対象になります。