2019.03.02

2019地区選が教えてくれたこと

ベテラン銘柄級に実力の衰え

2019年の地区選のシリーズが終わりました。GⅠ初優勝は四国地区選の河野大(香川)と九州地区選の桑原悠(長崎)です。地区選で優勝したことで3月戸田のクラシックの出場権を手にしたのは、近畿地区選の丸岡正典(大阪)と桑原です。

今年の地区選は期待されていたベテランの予選落ちが目立ちました。中でも関東地区は山崎智也、濱野谷憲吾が予選落ちです。濱野谷は前検日に56㎏で平和島入りし、それから52㎏にまで減量したにもかかわらず結果を残せませんでした。「東都のエース」として20年近く活躍していた選手ですが、今年からマスターズに出場します。年齢的な衰えの制かターンのスピードが低下しています。以前は「捲り差しを決めると仕事をした感じ」とコメントしていましたが、最近は捲り差しで勝つシーンがほとんどありません。逃げか捲るかです。山崎は2000走以上もスタート事故をやっていません。勝負に対するこだわりが減っているようです。

関東、東海に勢いがない

東海地区は池田浩二が予選落ちしました。対戦相手に恵まれても上位着が取れませんでした。モーター勝率以上のレースをするのが池田の強さでしたが、それもできなくなってきたということでしょうか。関東、東海地区のベテランの成績低下が気になります。九州地区は銘柄級の予選落ちがありません。最近のボートレース界の勢力図が示しています。これからのSG、GⅠの舟券作戦の方向性を示唆しています。

女子の銘柄級もモーター次第

地区選には女子のトップ級の選手が出場しましたが、今年に限ってはこれといった結果を残していません。大山千広はワースト級のモーターを立て直せず大敗ばかり。長嶋万記も予選は未勝利でした。女子戦もモーター次第というのも予感させる成績です。

ベテラン銘柄級の予選落ちが目立った地区選でしたが、1号艇でインを取ったときは1着を取っています。女子はそれができていません。選手の名前に頼っても期待を裏切ることがあります。これからの女子戦の舟券作戦の参考にしてください。