2025.05.05

「勝てない」と思っているのはお客さんだけ

 ボートの選手の収入はレースで支給される賞金と手当です。副業をやっている現役の選手は少なく、ほとんどが「レースで食っている」のが実状です。ボート選手の募集ポスターで、スポーツの中でボート選手が長い間「レースで食っていける」を強調した時期がありました。平均年収が1900万円は魅力です。しかし、1900万円はあくまでも平均であって、ボート選手の半数を占めるB級選手の平均年収はもっと下です。少しでも上の着順を獲らないと食っていけないわけです。
 レースが始まる前に「この選手はいらない」とお客さんが言っても、走っている選手にしてみれば、誰も負けたいと思っていません。負けて嬉しい選手はいません。チャンスがないか考えています。そういう意味では「ここで無理しない」「人脈で遠慮する」といった考えは、お客さんが勝手に考えているだけです。実力差のあるレースもありますが、マスターズCの優勝戦に乗るような選手の実力差はありません。あるとすればモーター性能差です。その点をしっかりと押さえた舟券が必要です。