2018.02.07
展示タイムは舟券作戦で役立つのか
展示タイムを最初に計測したのは予想屋さん
ボートレースが始まった頃から展示航走がありました。スタート展示(練
習)が始まったのはもと後のことです。もともと戦後の公営競技では競輪が先
行していたので、そのやり方を真似したところがあります。競輪の「足見せ」
と同じようにレース前にモーターの状態をお客さんに見せようして始めたのが
展示航走です。タイムか計測していませんでした。最初に転じタイムを計測し
たのは予想屋さんでした。ストップウォッチを6個持って、展示航走の1周タ
イムを計測して客集めをしていました。それを参考にしたのが展示タイムで
す。レースに参加できる状態かどうかの判断材料にしていました。
展示タイムが公表されるまで10年間議論された
現在のように展示タイムが公表されるようになったのは、1986年(昭和
61年)4月の尼崎ボートからです。それまで何度も展示タイムを公表したか
らどうかという動きがありましたが、展示タイムを公表すると配当が下がって
ギャンブルとしての魅力がなくなる、予想屋さんの商売の妨害になるのではと
いった声が強く、なかなか公表に踏み切れませんでした。それならと、展示タ
イムについていろいろな角度から調査が始まりました。そして分かったこと
は、展示タイムを公表しても配当にあまり関係しないということでした。実力
上位、1コース、1番人気の選手が展示1番時計を出したときだけ高い確率で
1着になりますが、その他はレースに直結するデータではないということが分
かったのです。