2025.02.23

旬レーサー 定松 勇樹(佐賀・23歳)

5121定松 勇樹(佐賀・23歳)

カドからの攻めは単調になる

 SGの最年少記録は服部幸男の21歳9ヵ月、2位は今村豊の22歳1ヵ月です。定松は23歳0ヵ月で昨年のSGオールスターを優勝しました。これは歴代4位の記録です。峰竜太のグループに属しており、精神面の影響を強く受けている感じですが、走り方は違います。定松の強さは一発切りのハンドルとターンの安定感です。一発切りだと水の反発を受けてボートが暴れますが、それを体重移動で制御しています。一発切りは1コースから攻める場合、ボートが暴れさえしなければ成功します。しかし、中枠からのレースになると攻めが単調になってしまいます。過去6ヵ月間のデータでは1コースの1着率が75%近くあるのに対して、4コースの1着率は10%しかありません。5コースは5%です。

コンスタントに結果を残したい

 「グランプリはあと一歩で優出できませんでした。あの時は悔しい気持ちがこみ上げてきましたけど、今振り返ると自分の実力不足でした。それにあの1節間だけでもの凄く濃い経験を積めたし、改めて勝負の厳しさも知らされました。1走目の松井繁さんとの競り合いも必死でしたよ。あそこは気持ちの勝負でしたね。最終的に競り勝てて良かったです。
 去年はオールスターでSG初優勝できましたが、その後はGⅠ優勝とかがなく、単発で終わってしまいました。まだ自分のなかでは足りないことだらけです。やっぱりコンスタントに結果を出し続ける必要があると思う。峰竜太さんみたいに平均して強い人になりたいです。そのためには失敗を恐れず積極的に挑戦して、成長する必要がありますね。
 正直、地元は期待されているほど、まだ結果を残せていません。フライングもたくさんして迷惑をかけてしまっています。それでもどこよりも勝ちたいのが唐津です。何とか今回は結果を出して恩返ししたいですね」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…19回 捲り…6回 捲差…4回 差し…2回 抜き…2回
※出場予定…GⅠ唐津周年=2月25日~3月2日