2019.10.16

津MB大賞はスタートが鍵

15日から始まった津MB大賞をテレビで見ていたら、解説の淺香登さんが「今節から空中線を50㎝下げたので、黒崎選手が前検日のスタート練習でフライングばかりしていました」とコメントしていました。空中線はスタートライン手前の5m、45m、80-85mに設置されており、スタートをするときの目安になります。80-85mの空中線を4秒前、45mを2秒前に通過するのが理想と言われています。選手は大時計の針の位置と空中線との位置関
係を計算しながらスピードを調整(アジャスト)します。大時計が2秒前を指したとき、45mの空中線に対してボートが1艇身後ろならコンマ15、真上にあればコンマ00といった判断をします。コンマ00になりそうならフライングをする危険性があるのでレバーを放って減速します。空中線が低くなればスタートが早くなります。図面で空中線をボートの上から45度で見るように描くとよくわかります。空中線が近づいて見えるので、その分、精度の高いスタートをすることができるので、フライングが減る計算です。
選手はスタート練習をして空中線とボートの位置を修正していきます。スタート勘と呼ばれているものです。ただ、身体に染みこんだやり方を修正するのは簡単ではないようです。スタート勘の切り替えができないと自信のある全速スタートが切れません。直前のスタート展示で0台に入っているか、大きくフライングしているかをチェックしてください。舟券を買うのは、スタート展示からピタリとスタートを決めている選手です。
津MB大賞が終わっても、遠征してくる選手の混乱は続くはずです。