2023.10.09
GⅠ福岡周年のオリジナル展示情報活用術
GⅠ福岡周年のオリジナル展示情報活用術
福岡県にある若松、芦屋、福岡のレース場は早い時期からレーザー光線を使って展示タイムを測定してきました。福岡だけは競走水面の関係から測定位置が他のレース場と違っていました。スリット裏から1マーク方向へ60メートルの位置から150メートル区間を測定していました。スリット裏から150メートルだと「伸び」に関する部分がタイムに反映されるのに対して、福岡だと加速タイムが反映されるので、選手も関心を持っていました。2020年5月からは、従来の展示タイムに加えて「オリジナル展示タイム」も公表されるようなりました。「1周タイム」「まわり足タイム」「直線タイム」の3項目です。展示タイムを含め、各項目で1番時計をマークすれば赤色、2番時計なら黄色で表示されます。
●福岡オリジナル展示タイム・1番時計データ(集計・現モーター2023年2月~)
項目 勝率 1着率 2連率 3連率
1周 7.39% 43.9% 64.1% 78.1%
回り足 6.54% 31.9% 52.0% 67.8%
直線 5.65% 21.6% 38.5% 57.3%
赤2 7.32% 43.2% 62.8% 77.3%
赤3 7.76% 56.3% 71.1% 79.5%
展示1番時計 28.9% 47.8% 64.8%
1周タイムだけに注目、直線タイムは軽視
福岡ボートが公表しているオリジナル展示情報の1番時計の1着率を調べたデータです。現モーターになってからの集計です。1着率が一番高かったのが1周タイムで、1着率は43.9%もあります。これにコースを加味すれば、さらに精度の高いデータになってきます。1コースなら80%を超える1着率になります。中枠、外枠で1周タイムが1番時計ならボックスで2組くらい勝っておけば良いでしょう。直線タイムの1番時計の1着率は21.6%と低い数字です。無視しても良いデータです。
2項目で1番時計をマークしたケースの1着率は43.2%です。1周タイムよりも低いので、これを頼りに舟券を組み立てるよりも、1周タイムだけを見れば十分でしょう。
赤フラッシュの1着率は56.3%、3連率は79.5%です。オッズとの兼ね合いもありますが、1着軸にできるデータです。ただ、知れ渡りすぎているので、1着になったとしても割りに合わないでしょう。