2023.10.01

10月は級別審査の締切月、高事故率選手をチッェクせよ-1

10月は級別審査の締切月、高事故率選手をチッェクせよ

●級別の種類および基準
級別 定率 2・3連率、勝率 事故率 出走回数
A1級 20% 2連率30%以上 0.70以下 90回以上
3連率40%以上
勝率上位
A2級 20% 2連率30%以上 0.70以下 70回以上
3連率40%以上
A1を除く勝率上位
B1級 50% 勝率2.00以上
A1、A2を除く勝率上位 0.70以下 50回以上
B2級 A1級、A2級およびB1級以外の者

●級別と平均年収
A1級 3400万円
A2級 1900万円
B1級 1100万円
B2級  800万円
全選手平均年収 1800万円

●事故点
  事象 事故点
優勝戦でのF・L 30点
優勝戦以外でのF・L 20点
妨害失格 15点
選手責任の失格・欠場 10点
選手責任外の失格・欠場  0点
不良航法・待機行動違反  2点

無事故完走の選手がいれば、1コースが負ける

 期末が近づくと来期の級別を睨んだ勝負駆けの選手が出る一方、事故率を減らすために無事故完走を目標に走る選手も出てきます。フライング2本持ちや妨害失格した選手に多く見られます。
 選手が危機意識を持つのは、B2級に落ちるだけでなく、引退の危機があるからです。
 事故率0.71以上だと勝率に関係なくB2級です。事故率が1.00(50走以上)を超えると8項が適用され、6ヵ月斡旋保留のペナルティーが科せられます。さらに向上化規程もあり、4期(2年)通算事故率が0.70以上になると選手会から退会勧告を受けます。
 A2級の選手が事故率でB2級に落ちると、年収で1100万円も下がります。1ヵ月100万円近くの減収になります。
 そうしたことを避けるため、事故率の高い選手は事故を起こさないような走りになります。スタートで無理が出来ないとスリットが中ヘコミになり、カベなしになるので、1コースが敗れる展開が増えてきます。