2022.02.04
遅れそうで遅れないスタートの遅い選手
遅れそうで遅れないスタートの遅い選手
舟券作戦の考える上で基本になるのがスリット隊形です。「スタートが揃えば逃げ有利」「中へこみになれば捲り有利」は、舟券作戦のセオリーです。4コースの捲りを誘い出しそうな番組では、2、3コースにベテランを乗せています。ベテランでなければフライング持ちです。こうした組み合わせなら、カドの4コースの捲りを想定して4-5-流しを買います。余裕があれば、4-流し-5、5-4-流しまで手を広げます。1コースが捲られることを想定し舟券なので中穴を期待します。しかし、いざ本番レースになると、スタートで大きく遅れるはずの2、3コースの選手がわずかに遅れる程度です。4コースの選手は捲ろうにも捲れず、1コースの逃げで決着します。中穴の狙っても本命で決着してしまうのです。
これは選手に聞いた話ですが、選手はどんな対戦でも負けることを前提にした思考をやらないそうです。万が一、1着を獲れなかったら2着をどうやって取ろうかと考えるそうです。スタートを行かなかったら4コースに捲られて6着になるのがわかっていたら、それを避ける手段を選びます。それがスタートを決める、合わせるといったやり方なのです。走る選手の側に立って舟券作戦を考えることも大切です。