2024.01.07

気温が急激に変われば直前気配重視

 ボートレースで使用しているモーターは2サイクルモーターで、コンピュータ制御はしていません。試走では回転計をつけて走ることができますが、モーターそのものはすべて選手の勘頼りです。基本になるのは、燃料の行き具合と点火のタイミングです。フロートの高さ、ニードル調整など最適な個所を見つけるために調整をします。ピットではキャブレターに爪楊枝を刺してモーターの音を聞き分けます。「ブーからビーン」の音のするニードル位置が最良の燃料供給位置だと言われています。経験と勘頼りです。それで正解が出てとしても、気温が急激に変わると、最適だと思った調整が外れてきます。再び調整です。これに関しては未知の領域です。そのため前日まで好成績だった選手が、気温が変わると好調をキープできなくなります。新たに最適な調整をした選手が勝つようになります。レース直前のスタート展示などで気配を見せた選手が勝ちます。