2025.06.07
3着競りに勝つのが「巧い」選手
ボートレースに「巧い」選手はいても強い選手はいない。強い選手はモーターを出すだけの選手と言われてきました。元選手にいろいろ聞くと、巧さが試されるのは3着競りになったときだそうです。低出力モーターになってボートの天敵は引き波です。それをいかにして避けるかの勝負になっています。
1マークを1着で抜け出せば水面の良いところを選んで走れます。2着は1着の引き波を避けて走ることができます。ところが3着になると、先行する2艇の走る位置で引き波のできる個所が変わって来ます。4着を走る選手との位置関係もあって、自分の意図しないところを走らなくてはならないときが出てきます。そういったときにどうするかで技量差が出てくると言われています。
競りから逃れたいために早目にターンマークに寄りつくと、ターンをした後に先行艇2艇の引き波が待っています。引き波を避けて全速で行くか、競りがなくなってからターンマークを外さないような走るのが正解す。どんなときにもそういった走りのできる選手が巧い選手です。
前期の3着数ベスト3は、石川吉鎬、平野和明、松村康太です。