2025.08.18
ナイターレースで高配当か、本命で勝負するか
ナイターレースで高配当か、本命で勝負するか
ボートレースにナイターレースが開催されたのは1997年9月の桐生です。初優勝は青山登(群馬)さんです。ナイター開催に向けて、蛍光塗料やカクテル光線による視認性の実験が行われました。いずれも水上でのレースには向いていないということで採用されることはありませんでした。
公営競技でナイターを初めて開催したのは1986年の大井競馬ですが、それより前に浜名湖ボートでナイターレースのテストが実施されています。1984年4月に浜名湖ボートで櫓を組み、照明灯を点灯してのレースでした。現在は桐生、蒲郡、住之江、丸亀、下関、若松、大村でナイターレースを実施しており、現在では7場です。ナイター場ではミッドナイトレースを実施しており、ナイターで舟券を買う機会が増えています。7場に増えたことで、各レース場の特徴をつかんで舟券を買う必要性が高まっています。
●ナイター場の舟券傾向(7R~12R・過去1年間)
1コース1着率 最終12R3連単配当分布
競走場 7R~9R 10~12R 100円~990円 1万円以上(5万超)
桐 生 50.4% 63.0% 17.1% 11.7%(1本)
蒲 郡 65.1% 72.1% 16.4% 15.0%(4本)
住之江 60.7% 73.9% 25.3% 10.4%(7本)
丸 亀 67.3% 68.0% 19.4% 17.5%(9本)
下 関 67.9% 72.8% 20.3% 12.8%(2本)
若 松 62.2% 66.6% 19.9% 18.8%(5本)
大 村 68.7% 74.9% 30.1% 11.2%(6本)
買いやすいのは10R以降
ナイター場の過去1年間について調べてみました。7R~9Rまでは1コース1着率が70%を超えているレースはありません。番組、モーターの力関係など通常と同じような思考方法で舟券作戦を立てる必要があるようです。シード番組を除けば、やや1コースが強いといった程度です。それが10R以降になると、レース場によって傾向が変わります。1コースを信頼できるレースが増えるのが蒲郡、住之江、下関、大村の4場です。桐生、丸亀、若松の1コース信頼はリスクありです。
ナイターになると1号艇にA1級を乗せるレースが多くなる反動として、前半のレースで外枠に回されます。そのため混戦レースが多くなり、中穴が多く飛び出します。ナイター場だから本命が多く出るのは、ナイター照明が点灯してからです。
ナイターの最終12Rで本命勝負をするな
ナイターの最終レースで、一発逆転の舟券を買う人が多くいます。「有り金勝負」で大本命を買う人いれば、高配当を狙う人もいます。どちらが正解かといえば、どちらも不正解です。比較的最終レースで本命決着が多い大村でも、990円のまでの本命配当は30.1%しかありません。1点勝負のできない数字です。
ナイターの最終12Rで万穴が出やすいのは丸亀と若松です。風や潮位が関係するレース場です。住之江では5万円を超える3連単配当が1年間に9本も出ています。主力が1マークで大競りするレースが目立ちます。それで大本命が崩れたレースです。最終レースだから堅いという説は疑った方がいいでしょう。