2025.12.06

旬レーサー 定松 勇樹(佐賀・24歳)

5121定松 勇樹(佐賀・24歳)

一発切りのハンドルが走りを単調に

 2024年多摩川のオールスターでSG初優出、SG初優勝しました。23歳のSG優勝は史上4番目の年少SG優勝記録です。ボートレース養成所のチャンピオンです。デビュー当時から注目されていました。SG優勝でそのままトップクラスで戦うのかと思われましたが、その後のSGで予選落ちが続いています。2025年の獲得賞金は11月末で4390万円で88位。スタート事故が多く、本来の攻めるレースができませんでした。2025年のグランプリSにも出場できません。
 一つの壁に当たっている感じですが、SGで予選突破できない理由の一つが定松の走り方です。一発切りのハンドルが魅力の選手ですが、1コースならスピードの乗った逃げができても、2コースから外だと全速で回すだけの単調な走りになってしまいます。それをトップクラスの選手に完全に読まれています。

来年を見据えて集中していく

 「2月大村地区選は予選トップ通過できたけど準優2着、4月宮島周年でも準優1枠で飛んで、今年は流れが悪いなって感じ始めたんですよね。それで焦って、立て続けにフライングをしてしまって、全速のスタートも行けなくなった。もう1本フライングをするとB2級に落ちる可能性があったし、師匠(峰竜太)からもFだけは絶対にするなって言われていますからね。それに調整ミスも目立っているし、いろいろと空回りしています。
 末永和也さんのSG初優勝は画面越しで見ていました。素直に嬉しかったです。ただ、自分があの場にいられなかったことは悔しいです。デビューした時から切磋琢磨してきたので、目の前で優勝を見たかった。でも、おかげで、自分も来年頑張ろうと思うキッカケになりました。
 今年はグランプリを考えられる状況ではなかったし、こういう時だからこそと思って、いろいろな調整を試してきました。それがようやく固まりつつあるし、これからは来年も見据えて集中していきます」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…17回 捲り…3回 捲差…1回 差し…3回 抜き…2回
※出場予定…GⅠ下関周年=12月7日~12日