2019.11.25
乗り心地は良いに越したとはない
ボート選手のインタビューで「乗り心地」という言葉が出てきます。ボートのコックピットの床には厚さ1センチの敷きゴムがあるので、そのクッションが良いのかと誤解してしまいます。選手がそうしゃべったとしても、レースの用語としてはしっくりきません。使いたくない言葉の一つです。ただ、選手にいろいろと聞いた範囲では、「ターンのときに自分の思ったところにボートを持って行けるかどうか」を「乗り心地」と呼んでいるようです。乗り心地が良ければ、「心地良くターンができる」です。ボートレースのターンは「初動」でハンドルを少し切り、レバーを放ってボートが安定したときに次のハンドルを入れます。そしてレバーを握り込みます。そこからはボート任せです。ボートが安定しなかったり、ターンで自分の意志と違うところにボートが行ったりすれば、「心地良くターンができない」のでストレスが溜まるだけです。そんな状態が続くようでは不安を抱えたままなので強気なレースができません。「乗り心地」は「良い」方が良いのです。舟券作戦で重要な用語なので「乗り心地」「乗り味」にふさわしいレース用語を考えてみたいと思います。