2020.04.09
めくれるボートに乗りたくない
スピードの乗ったターンをたれもがやりたいと思っていても、簡単にできないのがハイドロボートです。もともとターンではなく、直線のスピードを重視した設計だからです。波や風の影響にも弱いボートです。選手が一番嫌うのは、ターンのときにボートの不安定な挙動です。「乗り心地」といった意味不明なボート用語で使われるのも、不安定かどうかを判断基準にしているからです。「ターンで腹が見える」といった表現をする選手もいました。周回展示のターンがボートが暴れれば、本番レースが不安になると言っていました。選手がターンのときにレバーを握るのは、ボートが安定してからです。早く安定するように瞬時に体重移動のできる若い選手ほど有利です。ベテランのターンが遅いには、それが身体能力でできないからです。周回展示の2マークに入る前にボートがめくれるように腹を見せていたら、本番レースは消極的になると思って舟券作戦を立ててください。「消す」材料の見つけ方です。