2020.03.20

やりたくてもやれない走り方-1

航法ルールか厳しくなって死語になりつつあるのが「絞り捲り」です。スタ
ートで先手を取った選手が、スタートすると同時に内側へボートを寄せて行っ
て1マークを真っ先にターンすることです。内側へ寄せる様を「絞る」といっ
た表現を使っています。絞り捲りで有名な選手は、大阪の津田富士男でした。
6コースからスタートする同時に絞っていました。なぜ、そんな走り方をした
かについて、津田さんが教えてもらったことがあります。住之江の大時計は水
面で出張っていました。200mの6コースからの位置から1マークをみる
と、ちょうど大時計の見通し線上に1マークが浮かんでいました。それをめが
けて走ると「絞り捲り」になったそうです。ただ、今は「内側艇保護」という
ルールがあります。競技規定にも「極度に接近し競走の安全を害してはならな
い」と書いています。そのため、スタートして100mほど直進しなければな
りません。これをしないと不良航法で減点か賞典除外になります。1マークに
行くまでに事故艇がでれば妨害失格になります。