2020.05.22
スタート後4秒で勝負が決まる
スタート後4秒で勝負が決まる
北海道新聞社からボート選手になり、2年前に引退した土屋幸宏がマンスリーBOATRACEに4月に入社しました。モーターボート選手養成所の頃の資料とをたくさん持ってきてくれたので勉強の日々です。今まで知らなかったこともあり新鮮です。
訓練の初期は、ひたすらレバーを放る、ハンドルを切る、バウ(舳先)をターンマークに向けるの繰り返しです。興味深かったことは、一連の動作をする個所です。スタートをして4秒後(80~85m)までに1マークでどういったことをするか決めておかないと、すべてが手遅れになるそうです。
初動を入れるのはネトロン(消波装置)の直前で、そこからレバーをゆっくり放り、ハンドルを素早く切るようにするのですが、レバーの放りが早いとスピードが落ちすぎてボートの舳先がターンマークに向かず、ハンドルを早めに切りすぎるとボートの右前が浮いて操縦不能になるそうです。とにかく思い通りにならない乗り物のようです。スポーツ推薦で入所してもデビュー後になかなか勝てないのも理解できます。
選手がスタートしてから4秒後に1マークでの自分の動き方を決めているというのがわかっただけで収穫です。1マークの展開を読むためには、スタートしてから4秒後の位置関係を考える必要があるということでしょう。
マンスリーBOATRACEに土屋コーナーを作り、YouTubeでもやりますか。