2025.10.03
ボート選手に「終わった」と軽々しく言うな
SGで活躍していた選手が調子を落とすと、お客さんは「この選手は終わった」と言います。8点近い勝率を持っていた選手が6点台に落ち、年間勝率で決まるダービー(全日本選手権)に出場しなくなると「終わった」と言いたくなるのも理解できます。1コースに入っても1着になるとは限らず、捲りで勝つ回数も減ります。しかし、「終わった」選手が持ち直してくるのがボートの世界です。
ボートの選手はモーターを出した選手が勝ちます。SGで活躍していた頃は、平均以上にモーターを出していたので、捲りで勝つ回数が目立っていました。それができなくると1着が減り、勝率が下がります。モーターが出なくなるのは、プロペラ調整で迷路に入ってしまうからです。モーターが出ていれば、プロペラの形をゲージに取られます。いつしか他の選手から真似されることになり、人並みしかモーターが出なくなります。しかし、今度は自分モーターの出ている選手のゲージを取り。それにアレンジを加えると、人以上にモーターが出るようになり復活するのです。その繰り返しなので、安易に「終わった」と言わないようにしましょう。