2025.09.22

ヤングダービーのスタート展示はどこまで信用できるか

 スタート展示と周回展示を合わせて展示航走と呼んでいます。直前のモーターの動きを見る上で舟券には欠かせないものです。しかし、勢い良くスタート展示で飛び出した選手が、本番レースのスタートで後手を踏むといったことがあります。どこまでスタート展示を信用して良いのか分かりません。
 ボートファンのためにいろいろなデータを公表しているボートレース日和さんが、その疑問を解決するデータの公表を始めました。スタート展示と本番スタートを比較できるデータです。今回はヤングダービーに限定して、そのデータを紹介します。

●スタート展示でタイミングの早い選手
順位 スタート展示ST 本番ST ST差
1 濱野 斗馬 0.01 0.14 -0.13
2 前田 篤哉 0.02 0.16 -0.14
3 吉田 裕平 0.03 0.12 -0.09
4 定松 勇樹 0.04 0.13 -0.09
4 佐藤  悠 0.04 0.13 -0.09
4 末永 和也 0.04 0.13 -0.09
4 前田  滉 0.04 0.14 -0.10
4 井本 昌也 0.04 0.14 -0.10
4 井上 忠政 0.04 0.15 -0.11
4 山下 大輝 0.04 0.15 -0.11

 スタート展示では自分の持っているスタートの起こし位置からタッチスタートを狙って行くやり方の選手です。モーターの感触を確かめるために全速でタッチスタートを狙います。本番スタートは事故をしないで全速でスタートを決めるタイミングです。本番のスタートは1艇身から3分2艇身ほどスタート展示よりも遅れたスタートになります。濱野、前田篤の名前は覚えておいて損はありません。スタート展示の再現はありません。

●スタート展示でタイミングの遅い選手
順位 スタート展示ST 本番スタートST ST差
1 高井 雄基 0.15 0.16 -0.01
2 竹間 隆晟 0.10 0.16 -0.06
2 前原 大道 0.10 0.15 -0.05
2 勝浦 真帆 0.10 0.13 -0.03
2 登玉 隼百 0.10 0.13 -0.03

 スタート展示から本番のスタートをイメージしながらスタートをする選手です。高井のようにスタート展示と本番スタートに差のない選手がいます。スタート展示で遅れたように見えても、本番レースは1艇身残しのスタートをするので横一線に近いスリットになります。2位の選手もスタート展示では遅れ気味に見えるはずです。

●スタート展示と本番スタートの差が大きな選手
順位 スタート展示ST 本番スタートST ST差
1 前田 篤哉 0.02 0.16 -0.14
2 井上 忠政 0.04 0.15 -0.11
2 山下 大輝 0.04 0.15 -0.11
2 宗行 治哉 0.05 0.17 -0.11
2 中村 泰平 0.05 0.16 -0.11

 スタート展示でタッチに近いスタートを決めるものの、本番になると1艇身残しの安全スタートを行く選手です。スタート展示のスリット隊形で舟券を買う人は、ここに挙げた選手の名前を覚えておいた方が良いでしょう。この選手に共通しているのはコーナー勝負が大井ことです。スタート展示を全速で決めて、本番は安全スタートです。

●スタート展示と本番スタートの差が小さな選手
順位 スタート展示ST 本番スタートST ST差
1 高井 雄基 0.15 0.16 -0.01
2 中野 仁輝 0.09 0.12 -0.03
2 勝浦 真帆 0.10 0.13 -0.03
2 登玉 隼百 0.10 0.13 -0.03
5 石原  翼 0.09 0.13 -0.04

 本番のスタートをイメージしながらスタート展示をする選手です。スタート展示ではスリットで後手を踏んでいるように見えますが、本番レースでは横一戦かやや前に出るタイプです。スタート展示でスリットで入っていれば本番レースは全速でスタートができるので行き足から伸びを活かして攻めるレースができます。高配当につながるので選手です。
(データ提供・ボートレース日和)