ＳＧやＧⅠになると捲りが決まりそうで決まりません。奥まで引いてスピードの乗ったスタートをするのですが、１マークまでにきれいに抜け出せません。チルトを上げるとピット離れが悪くなり、コース取りで大外回りになります。４コースのカドから攻めようとすれば、チルト０度か０．５度までです。そんな状態なので、スタートしてから半艇身のぞくだけです。１マークでは先手を取るかたちです。そこから捲りに出るか捲り差しに切り替えるかですが、いずれにしても攻める姿勢を見せます。ほとんどのレースで内側にいる選手の抵抗に遭います。うまく捲り差しが決まったときだけ１着になります。レアなケースです。４コースの攻めが読めるレースでは、その選手の外側が有利です。最初から差しに構えていれば良いからです。このケースが成功するのは、スタート展示で４コースの選手が気配を見せたときだけです。出て行く気配がなければ、４コースは差し構えになるので５コースの出番ありません。外枠の２、３着受けは限定付きになります。