2025.06.19

厳しい罰則は舟券を絞りやすくするが、平均配当を下げる

 5月の級別審査からスタート事故の罰則が強化されています。級別の最低出走回数と優勝戦の2本目のフライングに対する事故点です。罰則を強化すればスタート事故が減ります。ただし、厳しすぎると走る前から要らない選手が出てきます。これはかなり前のことですが、A級選手が2本目のフライングをした次の節で6着を5本も取ったことがありました。完全に「降りている」のです。5艇レースと同じなのでA級が負けても配当がつきません。最近のレースでも優勝戦のフライング持ちの選手が4号艇で6コースに回るというのがありました。これでは優勝はないのと同じです。5艇レースになってしまいます。ボートレースはスピードを競う競技ではありません。初開催から配当を出すために考えられた競技です。舟券の種別でも2連単よりも3連単が圧倒的に多いのは、配当の魅力だからです。5艇レースと6艇レースでは、どちらが配当の魅力があるかといえば6艇の方です。選手が「降りすぎる」罰則があると、舟券を絞れるというメリットがあるものの、高配当の魅力はなくなります。