2023.11.09

大村の1コースは強くない

大村の1コースは強くない

 番組作りと競走水面の特性から、毎期のように1コースの強いレース場は決まっています。モーニング場の徳山、芦屋、ナイター場の大村で「1コース日本一」を競っています。今回は徳山が1コース1着率65.3%で、1コース日本一になりました。芦屋、大村で60%を切ったのに比較すると、徳山は1コースの強さは際立っています。特にシード番組が集中する早い時間のレースは1コースを軸艇から外せません。大村は蒲郡、常滑、住之江、尼崎、宮島、下関にも抜かれ8位に落ちました。
 8位に落ちた大村は、デイの前半レースで1コースの負けるシーンが多く見られるようになりました。ナイターの時間に主力を1号艇に組むため、前半のレースで主力が外枠に回されます。1マーク、センターポール、2マークが一直線に加え、ホーム側の1マーク幅が48メートルもあります。戸田、江戸川、平和島の38メートルと比較すると、かなりのコース幅です。アウトから1マークに行くまでの距離が長くなる分、アウトに回されると勝てません。いくらA級といっても競走水面の特性には逆らえないのです。1コース1着率が70%をマークした頃と比べると、明らかに番組作りが変わっています。選手にとって公平な番組作りが1コースを弱くしました。こうした流れを把握した上で、舟券作戦を微調節する必要があります。