2025.02.16

旬レーサー 高田 ひかる(三重・30歳)

4804高田 ひかる(三重・30歳)

再び、超伸び型で捲るレースをするのか注目

 藤山翔大に超伸び型のプロペラを教えてもらい、そこからチルトを上げずに捲るレースができるようになりました。ただ、超伸び型のプロペラにするにはプロペラの形を大きく変えなくてはなりません。プロペラが1回転するときに進む距離をピッチと呼びます。それを大きくするために「プロペラを立てる」という手法を採ります。それがプロペラにヒビ割れする原因になります。枚数が増えればペナルテイーで欠場しなければななくなるので、昨年の後半は超伸び型にするのは避けていました。2023年は捲りで1着を取るシーンが多かったのですが、2024年は捲りが減り、捲り差しが多くなりました。この割合がどう変わるかです。

捲り差しで勝つことが増えた

 「去年は上半期にプロペラを3枚割ってしまって、あと1回割ると1ヵ月の休みになる規定があるので、7月からは一切プロペラを叩けませんでした。だから、今まで以上に本体を整備したし、固定概念に縛られず、いろいろなことにチャレンジして、自分の幅が広くなった気がします。また、レース展開を見る角度も変わりました。今まで見えなかった捲り差しのラインが見えるようになって、実際に捲り差しで勝つことも増えました。しんどかったけど、この期間は無駄ではなかったです。
 (蒲郡代表で今大会選出)ノーハンマーだったから、タイムが出せたと思います。多分、自分の好きなプロペラの形で叩いていたら、出せなかったと思う。運命って言うんですかね(笑)。今年の1月からはプロペラを叩けます。そうなるとタイムを出せないと思うし、スピードクイーンの名にふさわしいとは言えないかもしれないけど、結果として大会は優勝できたら良いなと思います」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…28回 捲り…6回 捲差…8回 差し…3回 抜き…0回
※出場予定…浜名湖・GⅠスピードQM=2月19日~24日