2023.09.02
旬レーサー 4042丸岡 正典(大阪・44歳)
4042丸岡 正典(大阪・44歳)
中枠から1着だと1コースを残す
SG名勝負の一つとして挙げられるのが2028年丸亀が開催されたダービー(全日本選手権)です。瓜生正義の全速攻勢を3周回にわたってしのぎきって優勝したレースです。全速で攻める瓜生がミスなしなら、半速でしのぐ丸岡も一度もミスをしませんでした。これまでの語り継がれてきた名勝負と次元の異なるレースでした。
見た目は落ち着いた雰囲気の丸岡ですが、レースになると変貌します。全速もあれば、捲り差しもある多彩な技の持ち主です。それが20年連続でA1級をキープできている秘訣です。ただ、2019年の戸田のクラシック初日に負傷してからは、ややレースのスケールが小さくなっています。
最近の着順傾向は、スタートで無理をしていないこともあって2、3着が増えています。3、4コースからのレースでは対戦に応じた着取りです。中枠の1着率は25%なので連軸向きの走りです。捲りよりも捲り差しが目立っています。当然のように1コースが残ります。
住之江は緊張感があるレース場
「デビューしてから24年が経ったけど、早すぎですね。同期が今年からマスターズCに出場しているのを見て、改めて感じました。振り返ってみると、85期で良かったと思います。今でも仲が良いですよ。でもレースになれば仲が悪くなって、バチバチにやり合いますけどね(笑)。
仕事のスタイルは変わっていなくて、ずっと心掛けていることは、フライングに気をつけながらも全速スタートを決めて攻めることです。ただ、ガツガツした性格ではないなので、近況もそうだけど優勝数が少ないのも変わらないですね。優出すれば満足してしまっているので、そこでもう一段スイッチを入れなければダメなんですけど…。
住之江と尼崎だけは独特の雰囲気があって、緊張感があるレース場です。今回のメンバーも凄い人たちばかりですけど、昨年大会は準優勝だったし、今年はもう1つ上の順位で終えたい。記念に呼ばれる機会が減ってきたし、大事に行きます」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)
●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…24回 捲り…4回 捲差…8回 差し…4回 抜き…5回
※出場予定…住之江・GⅠ高松宮記念=9月3日~8日