江戸川の正月レースで活躍したモーターが周年記念でも登場してきます。正月レースは石渡鉄兵が予選得点率１位でしたが、石渡は巧さで勝ち上がった印象でした。パワーで圧倒していたのが加藤政彦が乗った３１号機です。「ノーハンマー」と前回使用者のものをそのまま使って④①①②②①で予選を通しました。予選ラストは６コースからの差しで１着です。地元記者の評価でも「トータルでトップクラス」です。３節前に上村純一が転覆して整備をしてから急激にパワーアップしています。２連率は目立たなくても、活躍必至の注目機です。エース機の２３号機は前沢丈一が正月レースで乗り、予選は①③①⑤③③とエースにしてはやや不満の残る成績でした。前沢は「エース機と呼ばれるほどのパワーはない」とコメントしていましたが、それでも初日の江戸川選抜では４コースから捲りで石渡鉄兵を破っています。展示タイムが良いときに１着を取る傾向です。
前節に佐藤大祐が２コースからまくって優勝した５４号機は超伸び型仕上げです。プロペラの形が特殊なので、後の人が乗りこなせるかです。かつて佐藤のモーターを引いた選手が初日１走目に転覆したこともありました。周回展示や当日のピット取材などに注目した方がいいでしょう。前検が荒天のため中止になっているだけに周回展示は重要です。
２３号機…小林　泰
３１号機…山田康二
５４号機…畑田汰一