2020.12.25
減量にもテクニックがある
減量にもテクニックがある
今年の11月1日以降を初日とする開催から男子の最低体重が51キロから
52キロに引き上げられています。男女の混合戦では5キロ差のアドバンテー
ジで女子選手が直線で男子を競り落とすシーンも見られます。改めてボーレー
スは「軽量有利」ということ再認識させられます。
選手の体重は、宿舎からレース場入りした毎朝一番に計測します。ポケット
の中のものはすべて出して服を着たまま、靴も脱いで測定します。最低体重制
が始まった当初は、重い靴や重いネックレス、濡れた下着を重ね着する選手も
いたそうです、すぐにダメになりました。
検査員が担当するので、体重はごまかせません。服は1キロとして計算し
て、2キロをオーバーした選手が直前測定の対象になります。早朝の軽量で5
2キロ+2キロ未満だったら、レース直前にもう一度体重測定をして500グ
ラム単位で重りをつけます。
ただ、直前測定をパスする方法を考えている選手もいるそうです。服を着て
54キロを超えていれば直前測定は必要ありません。
宿舎を出る前に1リットルのペットボトルを2本飲み、さらに朝食をしてか
らトイレに絶対に行かないようにするそうです。ペットボトル2本で2キロ、
腸内の堆積物で200グラム近くです。これで早朝測定をクリアです。トイレ
に行き、水分は汗になって出せば2.2キロ軽くなります。重りをつけずに実
質52キロ以下で走ることができるわけです。 賢い選手もいるものです。