2022.06.20

第32回グランドチャンピオン=唐津 舟券のカナメ

追風の強弱がレースの流れを決める

 唐津ボートは松浦川河口にありましたが、1975年3月に現在地に移転しました。「ボートの華はカマシ」と浜名湖ボートをモデルに設計されました。全国有数の広さを誇り、ピットから2マークまでの距離は178mで全国一です。待機行動時間も1分50秒と、他のレース場よりも長めです。
 カマシが決まるレース場を目指して設計されたものの、1年を通じて追風が吹くため広い水面の割りにカマシ(ダッシュ捲り)は決まりません。追風の強さでレースの流れが決まります。5m前後の風なら捲り差しが決まりやすくなります。風の強さで舟券作戦の方向性を決め方が良いようです。

●唐津・追風(0m~5m)
コース 1着率 2着率 3着率 出やすい出目
1コース 53.9% 19.9%  7.4% 123、124、132
2コース 15.5% 27.0% 17.5% 215、214,213
3コース 14.3% 20.8% 20.6% 314、316、312
4コース 11.1% 17.3% 20.1% 415、413、416
5コース  5.2% 10.9% 21.4% 513、516、546
6コース  1.6%  5.6% 14.4% 624、615,623

●唐津・追風(6m~10m)
コース 1着率 2着率 3着率 出やすい出目
1コース 42.9% 24.7% 10.6% 123、124、142
2コース 19.1% 24.6% 18.6% 215、213、214
3コース 18.2% 14.6% 22.2% 316,312、324
4コース 14.5% 18.0% 17.0% 415、412、413
5コース  6.1% 12.6% 20.7% 516,541、512
6コース  0.5%  6.5% 12.1% 612,621、631
(集計・唐津過去1年間)

風速6mを超えれば1コースの2着受け

 唐津ボートの過去1年間の追風時のコース別成績です。風速5mまでなら1コース1着率が53.9%は全国平均に近い数字が出ています。しかし、6m以上になると42.9%と1コースが弱くなります。戸田の1コースに近い数字です。1コースが1着が取れなくなった分、2着が増えてきます。2コースからの差し、3、4コースからの捲り差が決まりやすくなります。ただ、捲りで敗れるのではないので、1コースが2着に残るわけです。出やすい出目を見れば、それが分かります。追風が強くなると6コースはまったく決まりません。

●捲り差し回数ベスト10(過去6ヵ月)
12回…馬場貴也
 9回…石渡鉄兵、大上卓人
 8回…菊地孝平、中島孝平、山口剛、稲田浩二、岡崎恭裕、磯部誠

馬場、大上は3コースからの捲り差しに切れ味

 捲り差しの1着数1位は馬場貴也です。差しの出口でウイリーターンのできる数少ない選手です。着順傾向はスロー発進で1着取り、4コースのカドは1着、2着、3着数がほぼ同数で3連率は80%を超えます。ボックスで勝っていれば間違いなしです。これまで高配当を何度も出してきた5コースは、1着数が減って3着が目立っています。コースによって買い方を変えた方が良いようです。
 捲り差し回数2位の大上卓人も馬場と同じような着順傾向です。1コースに次いで好成績を残しているのが3コースです。最近の3コースの成績は、32走して1着12回、2着10回、3着4回です。連軸にできる成績です。