2024.05.06

記憶が舟券の邪魔をする

 ボートを知っているといっても、毎日全国でどこかでやっているレースのすべてを見ている人は限られています。記者は担当場のレースについては詳しくても、他のレース場のレースを見ている時間はありません。ボート以外の仕事をしている人は、限られたレースしか見ることができません。舟券を買ったレースなら記憶に残りますが、買わないレースは記憶にすら残りません。危険なのは、限られた記憶で選手のイメージを固定することです。「この選手は捲りしかしない」と決めつけると、そこから展開の読みも限定されてきます。たまたま見たときに条件が整って捲っただけかもしれません。記憶が舟券の邪魔をするのです。「昔は強かった」の記憶も舟券にとって邪魔なものです。それを避けるには専門紙やマンスリーのレースガイドの決まり手を調べることです。スマホならボートレース日和や艇国バンクに詳しい選手データがあります。選手はモーターが出るようになると捲りで勝つシーンが増え、モーターが出ないと差しが増えます。