選手名で売れすぎているときに穴が出る

　６艇でしか走らないボートレースですが、舟券作戦を立てるときに参考にするデータはかなりの量です。トップは専門紙で、文字数は文庫本の５０ページ分もあるそうです。全てに目を通すことは不可能に近く、どうしても見慣れたデータに目が行きます。一番先に目が行くのが選手名と級別で、これでレースの全体像を把握します。一般レースにＳＧやＧⅠで走るような選手がいると、そのレースは「堅い」と思い込んでしまいます。１号艇ならスタートを決めて先マイをイメージできます。しかし、一般戦で完全優勝する選手は、１ヵ月に１名いるかどうかです。年間で９００節近く開催されており、完全優勝は１０名もいません。ＳＧクラスといっても、つねに１着を並べているわけではありません。
万穴は舟券の常識が崩れるときに飛び出します。舟券の常識は「Ａ１級はＢ１級よりも強い」です。選手名だけで舟券が売れすぎているときは、常識が崩れて穴が飛び出すかもしれないと警戒してください。