2023.02.14

風が水面を走れば差しを狙え

風が水面を走れば差しを狙え

 競走水面を見ていると、強い風が吹くと波紋が立ちます。風が走るように半円を描いて波紋が広がります。風の向きや強さが一定ではないのが分かります。上から見て分かっても、走る側からすれば波紋は見えません。この波紋がやっかいなのです。スピードの乗った状態で、少しでも波に乗るとボートが跳ねます。ハンドルを切ってサイドを掛けようとした時にボートが跳ねると、横滑りするだけでボートの舳先がターンマークに向いてくれません。これが1コースの選手ならターンマークを外すことになります。捲る選手もボートが跳ねると大きく流れます。誰が得をするかと言えば、小回り差しの選手です。スピードを落とすとボートは跳ねません。サイドの掛かりも良くなります。差し抜けてしまいます。差しに構える選手は1着で売れないので、中穴が飛び出します。