2025.11.17
1コース1着率1位は徳山の63.5%
1コース1着率1位は徳山の63.5%
2025年前期は、びわこと大村でE30ガソリン(エタノールを30%混入)によるレースが始まりました。唐津、宮島ではレース中の転覆、落水を防止するための改造型キャビションプレートの新モーターが導入されました。モーターの移行期ということで、スタートが不揃いになることもあって、やや1コースの1着率が下がっています。1コース1着率1位は徳山ですが、1着率が60%を超えているのは大村を含めて2場のみで、下関、芦屋の1コース1着率がかなり落ちています。
モーターの仕上げについても、スタートしてからの伸びを求める選手が多くなり、チルトMAXに挑戦する選手が増えてきました。チルト-0.5が減り、チルト0度が主流です。こうした移行期は、これまで強かった選手が期待したほど勝てなくなるものです。燃料、改造型モーターが全国のレース場で統一されるまで、こうしたことが続くでしょう。それに合わせた舟券作戦が求められます。
●前期の全国コース別成績(集計・2025年5月~10月)
コース 1着率 2着率 3着率
1コース 53.8% 17.7% 9.2%
2コース 13.7% 24.4% 18.9%
3コース 13.4% 21.7% 19.6%
4コース 10.9% 17.3% 20.1%
5コース 6.4% 12.8% 19.0%
6コース 2.1% 6.4% 13.7%
●前期のコース別1着率
競走場 1C 2C 3C 4C 5C 6C
桐 生 48.3% 12.0% 13.3% 15.1% 8.9% 2.7%
戸 田 43.3% 16.1% 16.6% 13.7% 7.3% 3.2%
江戸川 45.8% 19.8% 13.3% 12.9% 6.8% 1.9%
平和島 46.3% 16.5% 15.0% 13.5% 6.3% 2.8%
多摩川 52.9% 14.1% 14.5% 10.0% 6.3% 2.4%
浜名湖 50.7% 14.2% 15.7% 11.3% 7.0% 1.3%
蒲 郡 56.6% 13.0% 13.1% 12.2% 3.9% 1.4%
常 滑 58.5% 11.1% 11.2% 12.2% 5.8% 1.5%
津 57.1% 12.9% 11.5% 9.7% 6.9% 2.1%
三 国 51.8% 14.4% 15.1% 10.2% 6.8% 2.0%
びわこ 50.6% 13.9% 14.7% 11.4% 7.7% 1.9%
住之江 54.7% 14.7% 13.0% 10.6% 6.0% 1.5%
尼 崎 56.2% 11.9% 13.1% 10.4% 6.3% 2.3%
鳴 門 47.7% 14.3% 15.6% 12.0% 8.4% 2.4%
丸 亀 57.6% 13.6% 11.7% 8.3% 6.7% 2.4%
児 島 57.5% 12.0% 13.1% 9.8% 5.2% 2.6%
宮 島 56.4% 12.9% 11.8% 10.6% 6.7% 1.9%
徳 山 63.5% 11.4% 11.5% 8.7% 4.0% 1.1%
下 関 58.7% 14.2% 10.9% 10.2% 4.5% 1.8%
若 松 54.3% 11.9% 12.5% 11.1% 7.3% 3.2%
芦 屋 55.8% 11.3% 11.7% 11.7% 7.2% 2.6%
福 岡 54.1% 14.9% 16.6% 9.1% 4.3% 1.3%
唐 津 53.4% 15.3% 13.4% 10.3% 6.0% 2.0%
大 村 60.8% 12.0% 12.7% 7.5% 5.8% 1.4%
3コース1着率が2コースを上回る
全国24場の各コース別の1着率を調べてみると、大きな流れは変わっていません。1コースが弱いのは関東場と鳴門です。1コースが強いのは徳山、大村ですが、各コースの1着に変化が起きています。3コースが強くなっており、2コースよりも1着率が上回っているのが16場もあります。3コースが全速で攻めるレースをイメージした舟券が必要です。
高配当を期待できる6コースの一発は、戸田、若松が高く、他のレース場でも上がっています。チルトMAXの効果が出ているようです。競走水面の広いレース場は6コースから1マークが遠いのでチルトMAXが届かず、反対に狭いレース場はチルトMAXの効果が出ています。これまで4カドは戸田が1位を続けていましたが、前期は桐生が1位です。戸田は4コースの攻めに3コースが先攻めに持ち込むケースが増えているようです。4コースの1着率が10%を切るレース場が多くなり、魅力のあるコースではなくなっています。
レース場によってコース別1着率に大きな差が生まれるのは、競走水面の他に番組編成が影響します。一般戦でA級を1号艇に入れるか、B級を入れるかで舟券作戦の方向性が変わって来ます。「ボートレースは1コース有利」と単純に覚えるのではなく、レース場の特性に合わせて舟券作戦の組み立て方が必要です。

