2025.01.04

2、3コースにA1級なら1コースが苦戦

 一般競走で1コースが負けるケースを調べてみると、これまでは4コースから捲りを決められるケースが大半でした。ところが、枠なり全盛の最近のレースだと、4コースが突き抜けることがなく、捲りが決まりません。4コースの1着率は全国平均が10.5%です。2コースからの差し、3コースからの全速に負けるケースが目立っています。
 1コースの選手は、スタートから1マークの手前までは外の動きに見ながら進みます。ところが1マークが近づくと目線はターンマークに向きます。ここからが1コースの選手の勝負どころです。2コースにA1級がいれば、差すターンができます。差しを防ごうとするとスピードを落として小回りです。3コースにA1級がいると全速を警戒しなくてはなりません。捲られないようにスピードをつけて旋回半径を大きくするしか対応できません。2、3コースのA1級がいれば、どちらを選択するか迷い、中途半端なターンになってしまいます。苦戦は仕方なしです。