2019.09.21

4888金児 隆太(群馬・31歳)

今期(5月以降)勝率で6.07でA1級入りも射程圏に入ってきました。ボート選手になる前は、「スーパーモタード」というオートバイレースをやっていました。モタードは、オフロードバイクにオンロードタイヤを装着したオートバイのことで、陸上競技のトライアスロンのようなものです。世界ランキング21位の実力があり、「生涯レーサーでありたい」という希望でボートレースの世界に入りました。
着順傾向は1、3コースからのスロー発進だと1着、2コースは2着です。ダッシュに回るとトップスタートを決めても2着が多いのが特徴です。伸び型に仕上がることが多く、展示1番時計を連発しています。しかし、展示タイム順位と着順が連動することは少ないようです。あまり差しに構えることはありません。攻めても1着を取れないのはテクニック部分にまだ課題を残しているということでしょう。

どのコースからでも1着を取りたい

「デビュー4年目ですけど、ずっと同じことをやっています。何かをやったから、勝率が急に上がったってことはないです。
僕はバイクのレースをやっていたので、エンジンをいじるのがすごく好きです。調整には多くのパターンがありますよね。電気位置に対してのニードル調整や、プロペラに対してのエンジンのセッティングとか…。とにかくバリエーションが豊富です。最近になってハマることが多くなってきたかなと感じることはあります。でも、直線や回り足が良くても、巧く乗れないと意味がない。1マークは抜け出せるけど、道中抜かれるレースが多すぎます(苦笑)。
ボートレーサーになるまえにやっていたバイクのレースの経験も決して無駄ではない。整備とか、体の作り方、メンタル的なこと、レースへの集中の仕方とか。そういうのは前の競技の経験があったからこそだと思っています。
ピストン見たり、リング見たり、クランクシャフトを見たり、整備は好きです。ただ、僕はエンジン出しより、ターンで勝負したい。テクが軸にありたい。
僕はどんなエンジンを引いても、どの枠でもどこからでも1着を獲りたい。それしか考えていません」
(マンスリーBOAT RACE ISHISMイシイズムより抜粋)
今週の出走予定
戸田=9月21日~24日