2019.05.11

GⅠで初日大敗すると浮上は難しい

 津周年の初日に推奨した2連率の高いモーターが1着取れませんでした。動きも低調です。トップ級の選手は、佐賀や兵庫にある有償のMゲージを購入してすぐに一定レベルまでモーターパワーを引き出します。そこからの勝負になるので、初日につまづくとなかなか追いつくことがむつかしくなります。本人がパワーアップに成功しても、他の選手も同じようにパワーアップしてくるからです。初日に大敗した選手が2日目以降に大変身することはありません。つねにモーターを水準以上に出してくる選手は、Mゲージに合わせた後の調整方法にノウハウを持っている選手です。
かつて広島に藤井泰治というプロペラ名手がいました。プロペラ作りの教えを請うために全国から選手が集まっていました。藤井さんの独創的だったのは、背面ゲージです。プロペラの正面ゲージは誰もが持っていますが、それと対応した個所に当てる背面ゲージを作っていました。そのためプロペラゲージの数はみんなの倍、50枚近くを使ってプロペラを合わせていました。よく似た話は岡山のイーグル会からも聞いたことがあります。若い選手のところに「プロペラを見せて」とベテランが言い寄ってくるそうです。どうしても断れない関係もあるので、「そのときは正面だけを見せて、絶対に背面を見せるな。手に取って触らせたらダメだ」と教えていました。
ボートは、プロペラが水に吸い付くようにして前に進むのです。そのときに重要な役目をするのが背面の水の流れです。モーターをつねに出している選手は、そこのノウハウを持っています。企業秘密なので絶対に他の選手は教えません。初日に大敗した選手は、Mゲージで一定程度までモーターを出しても、その後のノウハウがないので追いつくことができません。