2026.02.17

GⅠ江戸川大賞 「本当は当てやすい江戸川ボート」

全国勝率よりも江戸川勝率

 全国のレース場で競走水面を全面的に河川を利用しているのは江戸川だけです。東京湾河口から4kmの位置にある江戸川ボートは、満潮時に向かう時間帯では2マークから1マークへ流れる「上げ潮=追い潮」、干潮時は中川の流れになる「下げ潮=向かい潮」になります。下げ潮のときは、海水の上に淡水を乗るかたちになり、硬い水質へ変わります。転覆などの事故が多くなるのは、下げ潮の時です。
 潮の流れと風向によって水面状態が変わってきます。波立つのは潮の流れと風向が逆になる時です。満潮の向かい風が一番水面が荒れます。潮の流れと風向が同じなら水面は穏やかです。スタートのやり方も水面状況で大きく変わるため、江戸川で走り慣れていない選手でないと結果を残せません。「全国勝率よりも江戸川勝率」の格言が生きています。

●江戸川大賞の潮汐表
開催日 初日 2日 3日 4日 5日 最終日
潮順 中潮 中潮 中潮 小潮 小潮 小潮
満潮 6:56 7:16 7:40 8:02 8:25 8:50
干潮 13:46 14:18 14:53 15:31 16:17 17:19
差 144cm 149cm 145cm 132cm 112cm 90cm

 江戸川でGⅠやGⅡを開催するときは、潮汐を調べて水面が荒れない時期を選んで日程を決めます。2月は北風=向かい風が多いので、レース中に干潮に向かう時間帯を選んでいます。シリーズ序盤は前半のレースでやや水面が荒れますが、シリーズ後半は下げ潮です。優勝戦は干潮の潮止まりです。強い風が吹かない限り静水面でのレースを期待できます。

江戸川のスタート展示はココを見ろ

 水面が常に動いている江戸川の競走水面は、スタートに大きく影響します。本番レースの2レース前にスタート特訓、直前にスタート展示をやっていますが、本番レースとタイムラグがあるので、起こしのタイミングが必要です。地元選手の中には、潮の流れ、風向、風速とスタートタイミングを記録したメモ帳を持っており、それを参考にしてスタートをしている選手がいます。遠征選手は、東京支部の選手に起こしのタイミングなどを情報収集しており、本番に対処しているようです。ピットに流速、風向、風速がすぐに分かるモニターがあります。
 スタート展示ではタッチに近いスタートを決めている選手を見つけて下さい。タッチだと本番レースのタイミングの修正がやりやすいからです。

江戸川の周回展示はココを見ろ

 江戸川は他のレース場とボートが違います。キャビテーションプレートの形状も違うので、プロペラの形も変わります。遠征選手は荒れた水面に対応するためターンのしやすさを求めますが、走り慣れた地元選手は伸び型にする選手が多いようです。1マークを先に回れば波の少ないところを走れるという考えです。スタート展示で伸びをアピール選手を見つけることが大切です。
 周回展示では、ターンで潮の流れを受ける時のボートの挙動に注目です。潮の流れに対応できない選手は、ターンでボートが暴れます。大きく流れるのはマイナス点になります。ターンマークを外さない選手が水面対応力のある選手です。

●江戸川を数多く走っている選手(過去3年間)
渡邉雄朗182走、加藤政彦176走、桑島和宏145走、石渡鉄兵115走

●江戸川勝率の高い選手(過去3年間)
湯川浩司8.64、茅原悠紀8.26、中辻崇人8.10、石渡鉄兵8.07

江戸川は69号機がエースだが、伸びなら40号機

 江戸川のモーターは5月から使用しています。初使用から好成績を残しているのが69号機です。昨年12月から4連続優出です。正月戦では石渡翔一郎が優出、江戸川女王決定戦では藤原菜希が優出2着の成績を残しています。江戸川の水面に対応できるようにチルトを上げた走りが目立ちます。伸び型なら40号機です。重量級の鈴木裕隆が2月戦で④⑤②②③②②の成績を残しました。52kgで走る選手なら一気に捲るシーンか増える
でしょう。一発高配当を期待できるモーターです。