2024.12.25
クイーンズクライマックスに異変が起きる
蒲郡ボートの2マーク、150m標識板の横に12月8日から大型モニターが設置され、本番レースで使用されています。これは「大時計映像補助表示用LEDモニター」と呼ばれるもので、モニターには大時計が映し出されます。
ダッシュ勢は、これまで200m先の大時計の盤面を見ながらスタートをしていました。大時計は3mもある大きな盤面です。1秒間の間隔は75㎝ですが、200m後方から見るとかなり狭く見えます。ダッシュスタートは200m地点を大時計が0秒を指す12秒前から起こして行き、標識板を通過ごとにタイミングを修正していきます。今回の大型モニターを150m標識板の横に設置することで、200mからスタートをするダッシュ勢のスタートが決めやすくなります。スピードの乗ったり、早いタイミングのスタートが可能です。
●コース別成績 大型モニター設置後 昨年同時期(設置前)
コース 1着率 2着率 3着率 1着率 2着率 3着率
1コース 60.91% 17.2% 7.3% 49.2% 8.5% 16.9%
2コース 11.7% 24.0% 18.8% 8.5% 18.6% 22.0%
3コース 7.7% 23.9% 25.8% 18.6% 22.0% 10.2%
4コース 14.3% 13.6% 19.5% 11.7% 25.0% 18.3%
5コース 3.9% 15.6% 19.5% 10.0% 18.3% 20.0%
6コース 4.1% 7.5% 10.9% 3.4% 8.5% 13.6%
(集計・12月8日~20日) (集計・2023年同期
間)
風が吹くと4コースのカド戦が決まる
大型モニターを設置してからと前年同期間のコース別成績を比較すると、1コースの強さは変わらないものの、4コースと6コースの1着率が上がっています。特に4コースの1着率は戸田に近い数字です。ただ、日によって1コースが強烈に強い時とカドが決まる時があります。無風に近い日は1コースが強く、風が強くなれば4コースのカドが決まります。6コースについては下位戦で転じ1番時計をマークした選手が一発を決める傾向です。
●クイーンズC出場選手のダッシュコース別1着率ベスト3
4コース 5コース 6コース
1三浦 31.4% 細川 17.0% 三浦 10.7%
2浜田 28.0% 三浦 16.6% 宇野 5.1%
3宇野 25.0% 浜田 16.6% 浜田 3.8%
過去1年間の4、5、6コースのコース別1着率を調べると、三浦、浜田、宇野がすべてでベスト3入りをしています。大型モニターの設置でダッシュからのスタートが決めやすくなると、この3選手が活躍するシーンが増えてくるでしょう。外枠でポイントを崩す選手が多い中で、この3選手はポイントを上乗せできます。優勝者がこの中から出てくるのではないでしょうか。