2025.11.18

1コースが勝つかどうかは番組次第

 レース実況で「今日の前半のレースではイン逃げが5本、捲りが1本決まっています」というコメントを聞くことがあります。1コースが強い日の印象を与えます。しかし、そこに欠けているのは「なぜ」です。1コースが強い理由がないのです。そんな日の番組を見ると、A級が1号艇に組まれたレースが大半なのです。一般戦でA級が1号艇に入れば簡単には負けません。反対に1号艇にB級を入れ、6号艇にA級の番組ならどうでしょう。前半のレースで1コースからの逃げが5本も決まることはありません。かといって6号艇が勝つとも限りません。決まり手なら、逃げが2本、捲りが2本、捲り差しが1本、差しが1本といった解説になるはずです。当日の舟券の方向性を決める上で、その日の番組でA級がどういった配置になっているかチェックする必要があります。かつてボートの選手で言われていた格言に「1にモーター、2に番組、3、4なくして5が選手」というのがありました。これは今でも生きています。