2020.10.03

10月は級別審査の締め切り

10月は級別審査の締め切り

A1級ボーダーは6.15,A2級は5.35
(ひまひまデータ調べ)

ボートレースの級別審査は、4月~10月までと11月~翌年4月までの年2回です。今の級別審査は、2021年1月~7月(2021年前期)に適用されます。
級別は選手の斡旋と関係しています。「優勝劣敗」がボートレースの基本です。強くなればなるほど、それに見合った報償がもらえるようにしているのです。級別によって斡旋日数に差をつけています。
SGやGⅠでは級別の制限を設けているものもあり、A1級ほど高額賞金へ挑戦できます。当然のように年収にも差が出ます。
級別  斡旋日数 平均年収
A1級…15日 3400万円
A2級…15日 1900万円
B1級…12日 1100万円
B2級… 8日  800万円

※女子選手の平均年収 2665万円

●級別は固定勝率制で決まっていた

ボートレースの始まったのは、1952年(昭和27年)ですが、現在のような級別審査がスタートするのは、ボートの初開催から5年経ってからです。1958年7月から適用する級別判定に勝率(着順点制度)を導入しました。
最初はA級、B級、C級の3段階で、A級は勝率5.51以上、B級は3
01以上(1968年に3.51に引き上げ)、それ以外がC級の固定勝率制でした。この固定勝率制は1983年(昭和58年)1月の定数制になるまで続きます。1期目の勝率1位は草川祐馬で7.43でした。
級別審査に固定勝率制を廃止したのは、期末にA級ボーダーをクリアした選手の帰郷、欠場が多かったからです。ボーダーでで来た選手は、メイチのスタートで勝率を上げようとします。うまく勝負駆けが成功して5.51をマークすると、今度は勝率を下げたくないため病気になって帰郷です。期末の斡旋が入っている選手は、病気を理由に欠場していました。次から次へと選手が帰郷して優勝戦の日は37名しか残らず、優勝戦の選手全員を2回走りにしたこともありました。そんなシリーズで、3417勝の最多勝利の記録を持つ北原友次さんは12連勝で完全優勝しました。