2022.03.17
分かりそうで分からない展示気配
分かりそうで分からない展示気配
ボートレースでよく使われる言葉に「気配」があります。気配は、もともと曖昧なものを表現するときに使う言葉です。ボートでは展示気配、実戦気配といったところで使われます。モーターの動きについて表現される言葉といっても良いでしょう。
最近はオリジナル展示情報などを公表するレース場が増えて、展示気配を数字で表現する動きで出てきました。それで舟券作戦の精度が上がったかと言えば、参考にするデータが増えたくらいなものではなでしょうか。いろいろな人に、「周回展示のどこを見ますか」と聞くと、明解な答えを出してくれる人はほとんどいません。それこそ曖昧な表現で終わります。それは、出足、行き足、伸び、ターン回りといっても、その境界線があいまいだからです。
松井繁はモーター評価について「出足や伸びとか細かく分ける人がいるけど、僕は良いか悪いかの表現しかしてしない」と話してくれたことがあります。モーター評価については、細かな数字にこだわるよりも、漠然として感覚で十分なのかもしれません。