2022.06.22
旬レーサー 馬場 貴也(滋賀・38歳)
4262馬場 貴也(滋賀・38歳)
「好きな体感」のコメントなら捲り差しが決まる
―馬場さんと毒島誠さんのウイリーは他と違う気がします。
「そうかもしれません。外マイでウイリーさせて前に出るというのもあるけど、ウイリーが一番威力を発揮するのは差した後ですよね。それが2コース差し、4コース差し、捲り差しもそうですけど、差した後にウイリーさせるっていうのが、なかなか他の人はできないと思うんですよ。実戦では引き波を越えてからのウイリーが効果的。そこで使えるようになってきたな、という実感があります」
―是非聞きたいのが、馬場さんの捲り差しが決まるタイミングというか条件です。
「条件はある程度決まっています。3号艇と5号艇の捲り差しは、内艇がしっかりとセオリー通りに回らないと型にハマらない。結局、決まる、決まらないは内艇との呼吸なので、スリット同体のほうが型にハマると思います。
でも、最近は3号艇の時に警戒されすぎて、2号艇が外マイしてくる時もあるので、2号艇が握っての差しも頭に入れています。5号艇の時は捲り差し一発しか狙っていません!」
―捲り差しがズバッと決まる時のモーターの仕上がりを教えてください。
「ターンの出口の押しが良くて、乗り心地が良い時ですね。『自分の好きな体感です』というコメントだったらウイリーしてからの抜け感と言うか、差した時のひと押しがきている時。そういう時は狙い目だと思います。
展示の見方は、小回りしている時のウイリーの出方。グッと押している感じがあったら、仕上がっている時だと思います」
―逆にモーターが出てない時の捲り差しは厳しいですか?
「やっぱり『回った後のひと押しがどうしてもダメです』みたいな時は、キツイですね。最後のひと押しがないので、波を越えられません。捲り差しが決まるには、やっぱりある程度の条件が必要です。一般戦なら、スタートがバラついて展開も突ヵる。でも記念だと、皆のターンがしっかりしているので、難しいところがありますね」
(マンスリーBOAT RACE・万穴ハンター石井誠司より抜粋)
●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…22回 捲り…6回 捲差…11回 差し…6回 抜き…8回
※出場予定…唐津・SGグラチャン=6月21日~26日