2024.08.08

福岡で強い選手は波をつぶす

 那珂川河口にある福岡の水面は、川の流れと潮がぶつかる時間帯に1マークに複雑なうねりが起きます。うねり対策をしているといっても、完全な静水面になりません。救助艇が揺れていたり、2マークバック側にある係留ピットが揺れていると、選手は1マークにうねりが起きていると判断します。そんなときに1マークの上にあるスタンドからレースを見ていると、ターンに入る前に選手がうねりのない場所を探しているのがわかります。6艇が一瞬減速するのです。早目にうねりのないところを探した選手が、早目にレバーを握るので、先に抜け出してきます。ところが、福岡成績の良い選手は、うねりを避けるよりも、うねりをつぶす走り方をします。うねりにサイドからぶつかる走り方です。スピードがついていないと、それができません。福岡の水面で、周回展示のときにスピード重視のターンをしている選手がいたら、「買い」です。オリジナル展示タイムなら「まわり足」にその差が出てくるかもしれません。