2024.08.28

「できた」はボート特有の自慢の言葉

 6艇が1マーク回ったときに、「できた」と大きな声を出すお客さんがいます。競輪、オートレース、競馬では見かけない光景です。「できた」は自分の買った舟券の通りに走っているときに出る言葉です。目の前で走っている光景が、自分で作り上げたシナリオと同じなので、芸術作品が完成したのと近い心境なのです。ただ、そのまま3周回してくれれば問題はないのですが、2マークで着順変更があり、大きな声を出したお客さんは沈黙することが多くなります。周りから「早く『できた』と叫ぶからや」と笑われます。しかし、これはボートの本質をついている光景です。先行有利なボートレースは、1マークを一番先に抜け出した選手が1着になります。舟券もそこに意識を集中ことが大切です。