前日と気象が変わればレースは荒れ模様

日本には四季がありますが、ボートの選手には「五季」があるそうです。春夏秋冬に加え「梅雨」を加えなければならないとか。モーターにとって湿気は大敵です。湿度で高いと燃焼効率が下がるので、モーターのパワーも落ちます。それに合わせたプロペラ調整が必要になります。プロペラはプロペラゲージに合わせて木槌やプラスチックのハンマーを使って調整します。基本的な叩き方だけで２２通りもあります。「カタ入れる」「カタを抜く」「タテを垂らす」「タテを立てる」「ケツを抜く」「ケツも入れる」「ハラを出す」と知らない人が聞いたから吹き出しそうなものもあります。前日と気象の変化がなけ
ればわずかな修正ですみますが、ガラリと天候が変わると調整のやり方もおおきく変わります。うまく調整できれば、前日と同じような成績になります。しかし、うまく調整が行かないと着順を崩してしまいます。