2023.08.19

旬レーサー 佐藤 大佑(東京・33歳)

佐藤の捲りは1コースを潰す

 ボートボーイで捲りの特集をやっていました。過去1年間(22年8月~23年7月)の捲り1着回数トップは堀之内紀代子で年間56回です。2位は菅章哉の55回、3位は高田ひかるの43回、佐藤は35回で4位です。捲りの代表的な選手です。
 デビュー当時から捲りのスタイルを貫き通しています。プロペラに対する探究心は旺盛で、最近はスタートがしやすい伸び型のプロペラに挑戦しているようです。1マークに行くまでにのぞいた隊形からの捲りになるので、1コースの選手を残しません。1コースに人気を集めているレースが多いので、佐藤の捲りが決まると高配当です。5月常滑で1コースの白井英治を捲りで破って148,450円の高配当になりました。8月尼崎でも捲りで万穴を出しています。最近は捲り残りの2、3着も増えています。
 佐藤が捲りで1着を取ったレースで、1コースが着外になったレースが35回中30回もあります。86%という高い率です。佐藤から舟券を組み立てる時は、1コース外しても構いません。

 自分の仕事=捲り!やはり休みよりも走るほうが良い!

 「やっぱり自分は休んでいるよりも、仕事(捲り)をすることほうが、断然良いです。考えてみたら、宿舎での生活もある意味贅沢です。食事は作ってもらえるし、洗濯も掃除もしてくれます。しかも洗濯物は綺麗にたたんでくれて、自分のロッカーに入れてくれます。携帯電話を預けることも、デジタルデトックスができて、読書に集中できます。さらにアルコール飲料は飲めないので、肝臓にも優しく、仕事をしているほうが健康になれます。あと、独りぼっちで寂しくなることがありません(笑)。この様に良いことだけを考えていたら、仕事ができるだけで感謝しかありません。そしてもちろん頑張っただけ稼げます。きっとこのコラムを読んでいる若い方は、選手になりたくなるでしょう(笑)。
 若松はミッドナイト開催ということもあり、宿舎の出発時間が15時でした(通常のナイターなら13時くらい)。早寝早起きの自分は、宿舎の時間がたっぷりありました。文庫で10巻もある司馬遼太郎の「飛ぶが如く」も8巻まで読めました。宿舎の話が長くなりましたが、レースの話の続きです。準優では3カド捲りを炸裂させることができました。計算では、Fしないタイミングで起こしたのですが、コンマ06だったので、少し行き過ぎですね…。ただ自分でも爽快なレースでした」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…17回 捲り…21回 捲差…2回 差し…4回 抜き…2回
※出場予定…戸田・一般=8月19日~22日