2022.02.14

旬レーサー 魚谷 香織(福岡・36歳)

4347魚谷 香織(福岡・36歳)

捲り差しで勝つシーンはなし
 
 徳山ボートの近くの下松市で育ちました。ハンドボール強豪校の華稜高校で部活一筋だったそうです。高校生のときに徳山ボートで開催された女子王座決定戦で、岩崎芳美が優勝したシーンをテレビで見て、「幸せを独り占めできる女性子いる。私も幸せになりたい」と、ボートの選手を志しました。原田篤志などの先輩からモーター整備を教えてもらい、女子の中ではモーター出しのできる選手として早くから注目される存在でした。
 2010年10月に青木幸太郎と結婚して福岡支部に移籍しました。3人の子供を育てながらレースに出場しています。3度目の復帰後も上位進出を外さず、2月若松の男女W優勝戦では1号艇で優出しています。復帰後はまだ優勝がありません。逃げるか、捲るか、差すかで、捲り差しで勝つシーンはありません。

ターン力をつけたい

「去年10月の下関ヴィーナスシリーズで3回目の産休からレースに復帰したんですが、そこでいきなり優勝戦に乗ることができました。あの時は3回目(の産休)で、自分の中でもやるべきことをやれば良いって感じで、結構落ち着いて過ごせたし、良い緊張感の中で走れました。
 結婚して最初の産休に入る以前から、もっとターン力とかを上げないと上の舞台で活躍するのは厳しいな、と感じていたし、産休のたびにどうすれば通用するようになるかな、と考えてきました。
 1回目はモーター出しを頑張ろう。2回目はスタートを早くしよう。そして今はターン力を含めて全体的に成長できるよう頑張っています。もっと良いターンができるようになりたいし、モチベーションは上がっています。
 独身の時と違って出走する機会は減ったけど、家族の支えがないと走れないし、その分行ったシリーズで頑張って結果を出せれば、大きな舞台にも繋がっていくと思っています。
 浜名湖は2016年4月のヴィーナスシリーズで優勝していて、モーターが凄く出ていたのを覚えています。そのシリーズのおかげで、大分イメージが良くなったし楽しみです」
(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…7回 捲り…4回 捲差…0回 差し…4回 抜き…4回

※出場予定…浜名湖・女子=2月16日~21日