2026.09.20

選手は毎レース勝負駆け

 競輪か好きなお客さんは、選手の駆け引きを語ります。「年末のグランプリに向けて誰を勝たせる、勝たせない」といった話で盛り上がります。競輪だけの話なら問題はありませんが、それをボートの世界に当てはめようとするのです。レース形態が違う競技なので、競輪の考え方の押し売りは困ったものです。ボートの選手は賞金を稼いでいくらの世界です。A1級になれば高額賞金のレースに挑戦できます。B2級とは1ヵ月の稼働日数も違います。負ければ賞金が少なくなるだけでなく、優勝劣敗の世界から取り残されます。可能なかぎり勝ちに行くのがボートの選手です。準優日前になると予選得点率で勝負駆け選手を紹介しても、勝負駆けが成功するとは限りません。それは、他の選手も別の勝負駆けに出ているからです。負けて嬉しい選手はいません。競輪は空気抵抗を避けるためラインが必要ですが、ボートはスタートにしろ1マークにしろ瞬間芸です。ハンドルを切ってもボートはすぐに曲がりません。駆け引きをする余裕はありません。駆け引きをする以前に目の前のレースで勝とうすることて精一杯です。