2026.05.30

3カドの全速スタートは難しい

 準優や優勝戦になると3コースカドに引いて攻めるレースが目立つようになってきました。チルトを上げてくれば捲りを期待したくなります。しかし、前付けでスロー発進の選手が助走距離を無視したケースを除けば、3カド捲りは決まりません。1着率は23%です。理由は全速でスタートをするのが難しいからです。
 3コースからスタートをする場合、選手が目安にするのが80-85mの空中線です。白と青色の三角形の旗が吊されています。80-85mはなぜ斜めに張っているかといえば、スロースタートとダッシュスタートではスピードの乗りが違うからです。スピードの違いを考えて4秒前に通過できるようにしたのです。
 斜めに貼られた80-85m空中線は、3コースが通過する位置がレース場によって違います。ホーム側の広いレース場と狭いレース場では、3コースの位置が微妙に違います。広いレース場の方が3コースの通過地点がスタートラインに近くなります。1mの差はコンマ05です。3カドをいつも使うことがないので、微妙な位置の差が読めず全速でスタートできなくなるので、スタートをしてからの伸びが期待できません。中途半端な捲りになるのです。