2021.12.10
舟券はゴールが真実
舟券はゴールが真実
3連単になって一番喜んだのが実況アナウンサーだと言われています。2連単のときは2マークを回ると、あとは周回を重ねるだけといったレースが少なくありませんでした。実況の迫力もなくなってしまいます。ところが、3連単になると3着競りも実況の重要なポイントになります。一日の内、何レースかゴール前の接戦で決まるレースがあります。1着、2着は決まっても、3着争いの焦点を当てて実況できるわけです。
2連単の時代は、1マークを回ると「出来た」と叫んで、払戻窓口に並ぶ人がいました。最近は、そういったせっかちな人を見かけません。3連単の舟券を買っていると、ゴールまでわからないレースが多いからです。コース取り、スタート隊形、1マークの展開を当てたとしても、2マーク以降で着順が変わることがあります。いくら推理が合っていても、ゴールする順番が違えば、舟券は外れなのです。舟券が当たるか外れるかは、レースの過程ではなく、ゴールを通過した順番なのです。ゴールだけが真実です。