2022.03.21

モーターに目が行くなら一人前

モーターに目が行くなら一人前

 競輪をやっている人がボートを始めると、「A1級の選手が何で簡単にB級に負けるのだ」といった選手に対する不満を言うようになります。競輪の世界ではあり得ないことです。
 選手持ちのプロペラの時代なら、モーターよりも選手の方に重きをおいても良かったのですが、今はルールが変わっています。モーターに取り付けられプロペラをそのまま使わ亡ければなりません。新人が乗ってプロペラの焼き入れをすると、いびつの形のプロペラになったままなので、いくら修正しても直りません。そんなプロペラがついたモーターに当たった選手は災難です。誰が乗っても優出するモーターなら、それこそ「ノーハンマー」で走ることができます。
 ボートは勝てない選手ほどたくさん仕事をして、勝つ選手はレースでゆっくりと休んでいれば良いのです。それを理解することが舟券作戦でも大切になってきます。出走表を手にしたら、まず前回使用者と成績をチェックしてください。スポーツ新聞を買えば、予想印よりもモーター評価の方を見てください。それが自然なたちでできるようになれば、ボートのお客さんとして一人前です。